「児童発達支援や放課後等デイサービスを使いたいけれど、何から始めたらいいの?」そんな疑問を持ったことはありませんか?
療育を始める際に必ず必要なのが、障害福祉サービス受給者証(以下、受給者証)です。
本記事では、受給者証の申請方法・記載内容・更新方法・注意点についてわかりやすく解説します。この記事を最後まで読めば、初めての方でも安心して手続きを進められます。
受給者証とは?
受給者証とは、障害児通所支援(児童発達支援・放課後等デイサービスなど)を受けるために必要な証明書で、市区町村が発行します。
- 正式名称:障害福祉サービス受給者証
- 対象:発達に特性がある子ども(例:ADHD、自閉スペクトラム症、知的障害など)
- 使用目的:指定の通所施設に通うための認可証
受給者証の記載内容一覧
受給者証には以下のような情報が記載されています。
- 受給者証番号
- 保護者および児童の氏名・生年月日
- 居住地
- 支援の種別(児童発達支援 or 放課後等デイサービス)
- 支給日数(月間最大23日)
- 給付決定期間(基本1年、誕生月基準)
- 指定相談支援事業所名(または「セルフプラン」)
- モニタリング時期(半年ごと)
- 利用者負担上限額(月0円/4,600円/37,200円)
- 食事提供体制加算対象者の有無
- 負担上限管理事業所名
- 契約中の通所支援施設名
支給日数と費用負担の仕組み
月の支給日数の上限は最大23日。 支給日数を超えて利用した場合、1日あたり約12,000円の実費負担が発生します。
自己負担額(月上限制)
世帯区分 | 上限月額 |
非課税世帯 | 0円 |
課税世帯(総世帯収入890万未満) | 4600円 |
課税世帯(総世帯収入890万以上 | 37200円 |
※送迎・支援時間により1回あたりの利用料は異なりますが、概ね1,000円前後。
受給者証の申請に必要な書類
市町村によって異なりますが、一般的に必要なものは以下の通りです。
- 支給申請書
- 障害児利用支援計画案
- 医師の意見書や発達検査(WISC、新版K式など)の結果
- 児童および申請者のマイナンバー
更新・再発行について
有効期限の確認
受給者証の有効期限は、基本的に児童の誕生月の翌月から1年間です。 例:5月生まれ→6月1日〜翌年5月末まで有効
更新の流れ
- 更新通知は市区町村から届きます
- 必要書類を提出(場合によっては診断書の再提出が必要)
- 更新を忘れると療育が継続利用できない可能性があるため要注意
紛失・再発行
紛失した場合は速やかに役所へ連絡し、再発行申請を行いましょう。
申請窓口とおすすめの進め方
受給者証の申請は以下で行えます。
- 市町村役所の障害福祉課・子ども家庭課
- 指定障害児相談支援事業所
相談支援事業所を活用しよう
相談支援事業所とは、支援計画の作成や関係機関との連携、面談(モニタリング)を行う機関です。
指定事業所が見つからない場合は、保護者自身でセルフプランを立てることも可能ですが、 初めての場合は非常に負担が大きいため、相談支援事業所の活用をおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. ディズニーの割引に受給者証は使えますか?
A. 基本的には「療育手帳」などの別の障害者手帳が必要です。受給者証だけでは適用外の場合が多いです。
Q. 横浜市ではどうやって申請するの?
A. 横浜市公式サイトの障害福祉課から申請様式がダウンロードできます。「横浜市 受給者証 申請」で検索ください。
まとめ
受給者証は、児童発達支援や放課後等デイサービスなど、療育をはじめるための第一歩です。
「受給者証ってなに?」「いつ更新するの?」など、はじめはわからないことがたくさんあるかもしれません。
でも、この記事を通して少しでもその不安がやわらぎ、「なるほど、そういうことなんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。
初めての手続きに戸惑うのは当然のこと。そんなときは、相談支援事業所などのサポートも頼りにしながら、少しずつ前に進んでいきましょう。あなたとお子さんに合った支援がきっと見つかります。
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