障害のある子どもを持つ親にとって、日々の生活や将来の計画に不安を抱えることは少なくないと思います。
・自分の子どもに療育支援を受けさせたいけどどこから始めればいいの?
・気軽に相談ができる専門家を知りたい。
・児童発達支援や放課後等デイサービスがどこにあるのか知りたい!
そんな悩みを解決する強い味方の一つが相談支援事業所です。
この記事では、現役の放課後等デイサービス指導員兼管理者のやすが相談支援事業所の活用方法やメリットを詳しく解説します。
現在仕事として携わっている放課後等デイサービスや児童発達支援の職業柄、相談支援員の方々とたくさん連携をとらせていただいています。
みなさんとても親身になってお話を聞いてくれるのでお母さん、お父さんの強い味方になることは間違いありませんので最後までご覧ください。
相談支援事業所とは?

相談支援事業所は、障害を持つ子どもやその家族が直面する問題を解決するための相談窓口です。
国の制度に基づき運営されている事業所、法人として運営されている事業所があります。
どちらの運営でも同じサービスを受けることができます。以下のサービスを提供しています。
- 計画相談支援
- 地域相談支援
- 情報提供
計画相談支援
サービス等利用計画の作成や福祉サービスの利用の調整をしてくれます。
- 困っていることや悩んでいること、我が子がどのように成長してほしいのかを聞き出し、計画書を作成。
- 通所支援施設を決定し、親子の希望と施設の受け入れ状況を踏まえて一週間あたり何日利用するのか、一月あたり何日利用するのか調整する

親と子どもの希望をもとに一緒に利用計画書を作成してくれるところがとても心強いポイントだよ。
地域相談支援
地域での生活を支えるサポートをしてくれます。
- 保育園、幼稚園、学校、支援施設、相談支援事業所など関係機関との会議や本人の様子を確認するモニタリングを行い適宜連携をとる。
- 日常生活や将来の進路についての相談に乗ってくれる。

計画書を作成したらおしまいではなく、継続した連携や支援を行ってくれるよ。
情報提供
医療や福祉、教育に関する情報を教えてくれます。
- 子どもの様子や親の希望を把握した上でそれにマッチしているまたは近しい関連機関の情報を提供してくれる。
- 施設の特徴を把握しているため通所支援施設であればその施設の支援スケジュールや支援内容を教えてくれる。

相談支援員さんは親と子どもの負担を軽減し、子どもの成長を支える心強い存在なんだ。
相談支援事業所を活用するメリット
相談支援事業所を活用することで、以下のようなメリットが得られます。
子どもの支援計画をプロと一緒に作成できる
相談支援事業所では専門スタッフが子どもの状況やニーズを理解し、最適な支援計画を提案します。
また、地域の施設と連携をとっているので親や子どものニーズに合わせた児童発達支援、放課後等デイサービスなどの支援サービスを提示してくれます。

だから初めてでも安心ができるんだね!
制度の複雑さを解消
福祉サービスや支援制度は複雑ですが相談支援事業所が適切な情報を提供し、手続きもサポートします。
これにより親が迷わず必要な支援を受けられます。
まず支援施設を利用するには「受給者証」を作成しなくてはなりません。
その手続きをしてくれるのも相談支援員です。

初めてのことはわからないことだらけ。迷わず支援の手続きができるのはとっても安心だね。
*受給者証についてはこちらの記事を参考にしてください。
受給者証とは?申請の方法と記載内容について解説。
地域での生活をサポート
学校や医療機関や地域の支援ネットワークとの連携を行い、子どもが地域で自立して生活できるよう支援します。
お子さんが利用している施設(児童発達支援、放課後等デイサービスなど)に半年に一回「活動状況」などを確認しており、滞りのない関経連携を行っているのも特徴です。

通所支援施設のみならず学校や医療機関などの関係機関との橋渡しをしてくれるんだね。
相談支援事業所の利用方法

利用するためのステップを以下にまとめました。
利用方法 | 内容 |
---|---|
1. 相談窓口に連絡 | 市町村の福祉課や保健所に問い合わせる。 ・〇〇市 相談支援事業所 と検索してみよう。 |
2. 面談の予約 | 地域の相談支援事業所で面談を予約。 ・主に平日の中で日程の調整がされる。 |
3. サポート計画の作成 | 専門家と一緒に具体的な支援計画を立てる。 ・困りごとや本人の様子を伝える。 |
4. サービスの利用開始 | 必要な福祉サービスや支援を開始する。 ・通所支援の見学やその他サポートが受けられる。 |

親や子どもの希望にあった通所支援施設を紹介してくれるよ。
相談支援事業所を活用する際によくある質問
Q1. 相談支援事業所の利用に料金はかかりますか?
基本的に市町村が負担するため、利用者が直接支払う費用はありません。
Q2. どのような相談内容でも対応してくれますか?
生活全般の悩みから福祉サービスの手続き、教育や医療に関することまで幅広く対応しています。
日々の悩み、通所支援施設に抱いた気持ちなど支援にまつわることの相談に乗ってくれます。
ただし内容によっては他の専門機関を紹介することもあります。
その他専門機関を紹介されるか否かは相談支援員が判断し紹介してくれるのでまずは相談しにいくと良いでしょう。
Q3. 相談支援事業所の予約方法は?
電話やオンラインで予約が可能です。
市町村の福祉課や相談支援事業所のホームページで連絡先を確認してください。
相談支援員さんが動いてくれた事例

ケース1:発達障害を持つ小学生の親の場合
相談支援員に子どもの学校生活における問題の相談。
学校と事業所と相談支援員で開始を開き、スムーズな環境調整を実現することができた。
学校が提供できるサービスの中で支援方法を検討してくれました。

親が介入できない細かなところのサポートをしてくれるよ!
ケース2:進路に悩む中学生の親の場合
将来の就職や進学に向けて必要な支援の相談。
福祉サービスと進路支援の両方を組み合わせた計画の立案してくれました。
子どもの障害特徴やその程度をもとに進路を提案してくれます。
管轄地域内の施設から隣接している市町村にある施設までできる限りのサポートをしてくれます。

子どもの特徴を理解した上で提案してくれるのはありがたい。
ケース3:通所施設の利用日数変更
1ヶ月あたりに利用できる利用日数(総支給量等)の変更の手続きをしてくれます。
その際、すでに作成した支援計画書も同時に変更してくれます。

初めはお試しで通ったけどもっと利用したいって時あるよね。その時に日数の相談ができると今後のプランを立てやすくなるね。
まとめ
相談支援事業所は、障害のある子どもを持つ親にとって強い味方です。
支援計画の作成や制度の活用をサポートし、親子の生活をより良いものにしてくれます。
この記事を通じて相談支援事業所の重要性や活用方法を把握し、ぜひ地域のサービスを活用してみてください。

頼れる人が近くにいる。そう考えると安心できるよ。みんなも相談してみよう。
この記事が少しでも役に立ったら幸いです。
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